大手の有料老人ホームのメリット・デメリットは?
大手の有料老人ホームのメリットとデメリットは何でしょうか。
メリットとして、次のようなことがあります。
まず、医療体制が手厚いことです。
有料老人ホームの中には、診療所が併設されていて医師をすぐに呼べる所があります。
高齢者は体調が急変することが多いため、すぐに呼べることは安心です。
しかし、医師にかかる人件費は高いです。
年に1千万円から2千万円もします。
さらに、宿直ともなると一回につき約3千円かかります。
看護師の場合も同様です。
24時間体制ともなると、高額のお金がかかります。
このような人件費をかけられるのは大手の有料老人ホームであることが多いです。
大手となると、様々な事業を運営しているため、経営母体が強いです。
そのため、診療所も設置できます。
一般の患者も利用する診療所であるため、いつでも呼べるわけではありませんが、医療従事者がすぐ近くにいることは安心です。
もうひとつのメリットとして、少しでも良いサービスを提供しようとすることです。
大手の有料老人ホームの場合、複数の事業を展開していることが大きく、介護とは全く異なる事業もしている所もあります。
他社よりも少しでも良いサービスを提供しようという競争原理の業種が多いため、介護でも良いサービスを提供しようとします。
少しでも質をよくしないと、安い値段の他施設に利用者が流れることを良く知っているため、サービスの質を高める努力をしているところが多いです。
そのため、質の良い施設が多いです。
一方、デメリットとしては、一般の家とはかけ離れたところが多いです。
サービス重視で、様々な設備があるために、なじみのある自宅とはまったく環境が異なる場合が多いです。
環境の違いにとまどうことが多いです。
また、料金も高い場合が多いです。
初期投資や運営にお金がたくさんかかっているため、料金は高い施設が多いです。
大手ならではのメリットとデメリットを良く知って選ぶようにします。
老人ホームを紹介する相談員として15年ほど勤務した経験を持っています。
その前にはケアマネジャーとしての経験もあり、病院から退院する際に「老人ホームを探してほしい」との相談を多く受けたことをきっかけとして、一人ひとりに最適な老人ホームを提案したいと思いたち、転職。
現在は退職し、気ままに「介護・老人ホーム」周りの情報を発信するサイトを運営しています。