介護スタッフの評判でわかる介護施設の実態
介護スタッフの評判から、介護施設の実態がある程度分かります。
介護施設は、利用者が24時間365日生活する場所であるため、普段はスタッフとしか接点がありません。
そのため、第三者は実態をなかなか知る機会がありません。
働いている人は主にネット上の口コミサイトやブログ上で施設に関する書き込みをしていることが多いです。
ネットは匿名性があるため、赤裸々な情報を書いています。
それでは、どのように実態が分かるのでしょうか。
第一に、人間関係です。介護スタッフ同士の関係や、看護師、上司との関係はどうなっているのか、雰囲気なども分かります。
書いている人の主観が入っていますが、それでも不満や愚痴が多いと、人間関係や雰囲気はぎくしゃくしているのかなと判断できます。
スタッフ同士の関係はそのまま利用者へのケアの質につながっていくため、介護施設に入所しようとする人は注意が必要です。
逆に、勤続年数の長いスタッフが多い場合は、人間関係や雰囲気は問題がないことが多いです。
長く働いている人が多いということは、福利厚生や勤務体制が良い場合が多く、充実して働いている人が多いことを意味しています。
第二に、評判で書かれていることと、施設のHPや紹介文で書かれている内容と異なることがある場合は注意が必要です。
例えば、公式HPで「利用者第一のケアを目指しています」という内容が書かれているにも関わらず、介護スタッフの評判や口コミで「拘束をしている場合がある」という内容が見られた場合です。
このように、施設と働いている人が言っている内容が異なる場合、その施設全体がギクシャクしている可能性もあります。
ひどい施設と決めつけることはできませんが、実際はどうなのかということを冷静に判断する必要があります。
このように、介護スタッフの評判や口コミは、施設の本当の姿を現していることもあり得ます。
また、実態はなかなか難しいですが、老人ホームの一日を知ることでわかることもあります。
老人ホームを紹介する相談員として15年ほど勤務した経験を持っています。
その前にはケアマネジャーとしての経験もあり、病院から退院する際に「老人ホームを探してほしい」との相談を多く受けたことをきっかけとして、一人ひとりに最適な老人ホームを提案したいと思いたち、転職。
現在は退職し、気ままに「介護・老人ホーム」周りの情報を発信するサイトを運営しています。