インターネット・雑誌の人気ランキングは広告が多い
ランキングに入っている施設は、全てとはいわなくてもランキングを公開している雑誌やインターネットサイトとの利害関係にあるかもしれないので、盲目的に信じるのではなく、あくまで参考にしましょう。
ただ、ネガティブな内容だけではなく、正しい評判やランキングもあるのでどのような根拠でランキングがされているのか見極める必要があります。
まず、雑誌やインターネットサイトや雑誌と利害関係がある場合とはどのようなことでしょうか。
ランキングに掲載されている場合、その施設は掲載してもらう見返りとして広告料を出している場合があります。
つまり、お金のある施設ほどランキングに入りやすいと言えます。
そのような施設の中には、介護だけでなく不動産やサービス業など、複数の業種に携わっていることもあります。
このような施設は、利用者の満足度や職員の働きぶりといったことはなかなか見えてきません。
一方、ランキングの中には正しい評価で行われているランキングもあります。
その特徴として、複数の項目から評価していることが挙げられます。
定員に対する利用者の入居率や介護士に占める介護福祉士の割合、職員の退職率、機能訓練の有無など客観的な項目から評価していることが特徴です。
客観的な項目は誰が見ても納得するものであるため、信頼性があると言えます。
ところで、ひとつ注意すべきことがあります。
ランキングの上位に位置しているからといって、すべての人に満足する施設ということではありません。
一人一人の価値観やライフサイクルが異なるように、各施設によっても特徴としていることが異なるからです。
例えば、たくさんお金を払ってもよいから豪華な生活を望む人と、払うお金は少なくてもつつましい生活を送りたい人とでは、良いと思う老人ホームは異なります。
ランキングに掲載されているからといって、すぐに飛びつくのではなく、大切にしたいことを整理したり見学したりして、じっくりと決めることが大切だと言えます。
老人ホームを紹介する相談員として15年ほど勤務した経験を持っています。
その前にはケアマネジャーとしての経験もあり、病院から退院する際に「老人ホームを探してほしい」との相談を多く受けたことをきっかけとして、一人ひとりに最適な老人ホームを提案したいと思いたち、転職。
現在は退職し、気ままに「介護・老人ホーム」周りの情報を発信するサイトを運営しています。