介護の口コミは良い事は書かれにくい
介護の口コミは良い事はなかなか書かれなく、悪い事ばかり目立ちがちです。
それはなぜでしょうか。
第一に、介護の仕事の実際は第三者からは分かりにくいことがあります。
施設介護でも訪問介護でも、介護に関わるのは職員と利用者が中心です。
利用者の家族が関わることもありますが、施設に入ってしまうと詳しいことは分かりません。
そのため、実際を知っているのは職員が中心となります。

いくら施設で良い取り組みをしていても、第三者はそれが分からないため、推測や思いついた事を口コミとして書き込むことも見られます。
具体的なことが分からないために良い事は少なく、どうしても悪い事が目立ってしまいます。
マスメディアや新聞などで、「低い給料」や「3Kの職場」、「解雇された人の雇用の受け皿」と言った情報が見られますが、そのような情報が多いことも一つの要因と考えられます。
働く人の厳しい雇用情勢を聞いたり知ったりすることで、「介護は大変なもの」というイメージが作られています。
第二に、口コミを書き込んでいる人物が意識的に悪い事を書き込んでいる場合があります。
職員に関しても、他の業界と比べて給料が低いことや人員不足、高い離職率など職場環境は決して良いとは言えません。
仕事に対する不満を口コミに投稿する形で表現している場合があります。
施設の中には、掲示板を確認して職員が悪い事を書き込んでいるかどうかチェックしている所もありますが、全ては監視できません。
口コミの中には良い内容もありますが、他の施設と比較しての良い部分であったり、取り組みである事が多いため、介護に関する知識がないと分かりにくいことがあります。
似たような領域に、看護職やリハビリ職がありますが、数字などで分かりやすく提示できないのも一つの要因と考えられます。
老人ホームを紹介する相談員として15年ほど勤務した経験を持っています。
その前にはケアマネジャーとしての経験もあり、病院から退院する際に「老人ホームを探してほしい」との相談を多く受けたことをきっかけとして、一人ひとりに最適な老人ホームを提案したいと思いたち、転職。
現在は退職し、気ままに「介護・老人ホーム」周りの情報を発信するサイトを運営しています。