良い老人ホームって?口コミで判断するのは危険
口コミを見て良い老人ホームを探す場合、誤った情報に振り回される可能性があります。
家族を老人ホームに入所させたい場合、良い施設とはどのようなものをイメージしているでしょうか。
費用が安く、介護職員の質が高く、家から近い場所であり、看護職員が充実していて食事のメニューも豊富、など様々な条件を設定して探していると思われます。
では、口コミで判断するとどのような危険があるでしょうか。
まず、人集めをしたい悪徳経営者に引っかかる可能性があります。
最近は老人ホームの数が増えてきていることもあり、少しでも入居者を増やしたいと考えている経営者もいます。
利用者を増やして収入を増やし、逆に人員削減など支出を減らそうとする冷徹な経営者も中にはいます。
そのような施設側の人間が、少しでも入居者を増やすために用いるのが、口コミのようなネットの情報媒体です。
口コミの特徴は、良い点はおおげさに書き、悪い所は少しもないように書いている点。
しかし、長所もあれば短所もあるのが普通で、長所だけ書いてあるような口コミは間違っている情報であることが多いです。
人から口コミを聞く場合も同様で、ケアマネの中には、施設の営業職員から依頼されて特定の施設を紹介し続ける人もいます。
一人一人の利用者のニーズは関係なく、ただお金のことしか考えていない人もいるため注意が必要です。
また、他に人が良いと思う老人ホームがそのまま当てはまるとは限らないため、よく考える必要があります。
このような危険を回避するためにはどうすればよいでしょうか。
まず、自分一人で判断せず、他の人と一緒に判断することが大切です。
自分が良いと思い老人ホームではなく、入居する人にとって良い老人ホームなのですから、家族や信頼できる人とよく話し合ったうえで、良いと思う老人ホームを選んでいくべきです。
老人ホームを紹介する相談員として15年ほど勤務した経験を持っています。
その前にはケアマネジャーとしての経験もあり、病院から退院する際に「老人ホームを探してほしい」との相談を多く受けたことをきっかけとして、一人ひとりに最適な老人ホームを提案したいと思いたち、転職。
現在は退職し、気ままに「介護・老人ホーム」周りの情報を発信するサイトを運営しています。